【採用DX】人材の二極化!?「ミキワメ」でどう採用を救うのか? ―リーディングマーク 飯田 × Wiz 山崎 ―
Wizはリーディングマーク社とパートナーシップを結び、新たなHR事業をスタートさせました。
採用対象者の性格や採用すべきかの判断を可視化できる、適性検査クラウド「ミキワメ」を活用し、日本企業の採用DXに乗り出し始めた両社。
当サービスを開発した、株式会社リーディングマーク代表・飯田氏を招き、開発背景や、採用事情、自社の採用課題、そして新事業の可能性を、Wiz代表・山崎と語り合っていただきました。
ミキワメとは
各企業独自の活躍人材を500円で明らかにする、適性検査クラウド。
一般的な性格診断とは違い、適性検査の結果から「会社で活躍するか」「社員の誰に似ているか」「各部署との相性」を可視化し、「採るべき人、採るべきではない人」がひと目でわかる採用DXサービスです。
▼「ミキワメ」公式ページ
https://mikiwame.com/
「すべての人に適切なJobを」を共感し合えたパートナーシップ
山崎:この度、リーディングマーク社とタッグを組み「ミキワメ」の販売・訴求できることを大変嬉しく思います。「すべての人に適切なJobを」というコンセプトを掲げた、Wizの採用における新事業に弾みをつけてくれました。ありがとうございます。
飯田:こちらこそありがとうございます。Wiz社の販売ノウハウによって、さらに多くの経営者・人事担当者様に届けられることを期待しています!私たちもWiz社のコンセプトのように、その人にピッタリの仕事をご紹介していきたいという考えがあったので、お話をいただいたときはサービスの成長を確信しました。
山崎:嬉しいですね。Wizは創業10年目ですが、その中で人材配置・人事ノウハウを蓄積してきました。しかし、感覚的なスキルに頼ってきた部分があり、そこを「ミキワメ」によってデータ管理できれば、Wizだけでなく日本中の会社に適切な人材を送れるのではないかと思い、お声掛けさせていただきました。
飯田:以前は、自社だけの力では限界があると思っていました。しかし、Wiz社のお客様に対するご案内の力、ユーザーに喜んでいただけるようなノウハウを掛け算することで、世の中の採用の概念を大きく変えられるのではないかと感じました。今から楽しみです。
新しい人材指標をつくるために生まれた「ミキワメ」
山崎:さっそくですが、「ミキワメ」の開発背景や特徴を、改めて教えていただけませんでしょうか?
飯田:はい。開発背景には、「世の中に新しい人材指標」を作ることができないかという思いがありました。いわゆる有名大学・有名企業の出身という優秀さの一軸で捉えずに、その人の才能・スキルを多角的に明らかにし、個々の適材適所をつくり出せないかと思ったんです。
山崎:そういった世界観を私たちもつくっていけたらと思っているのですが、飯田さんの思いに対する進捗状況はいかかですか?
飯田:徐々にですが手応えを感じていますね。「ミキワメ」では、各企業の中で「どういう人が活躍するのか・しないのか」という調査をし、S~Eの6段階の採用基準を設けるのですが、SやAのオススメ度の高い人と、DやEの低い人とでは活躍する可能性が4倍も違うというデータ結果が出てきています。
山崎:採用対象者、企業文化、社員のキャラクター、実績ある社員、どういった人を採っていけばいいのかの指標が見える化され、それぞれにとってのベストマッチを実現できるわけですね。これは、面白い!
飯田:導入いただいた企業様の各データが、私が描いている構想「世界の人々の自己実現を支援するための仕組みを創る」ベースを築き、サービスの信頼に繋がっています。一歩一歩、採用課題を単純化させて就職・採用活動に貢献できればと思います。
コロナ禍で重要視されてきたマネジメントスキル
飯田:Wiz社の従業員約1,300名という数に驚いています。これだけ積極的に採用をしてきた理由や、採用からわかってきたことはありますか?
山崎:ありがたいことにWizは各事業に需要があり、その需要に応えるために人数を増やしてきました。スキルの高い人事担当が採用したメンバーが、結果的にコストに対して売上のリターンを上げられる素晴らしい人材だったということです。
飯田:すごいですよね!会社が大きくなればなるほど、個々の意見が発信しづらかったり、組織の統制を図りづらかったりすると思うのですが、その辺りはいかがですか?
山崎:コロナ禍になってから1年半が経ちますが、ゴールに対しての執着が少し弱まっているなと感じています。これはリアルに人と接していないからなのか、会社の規模が大きくなったからなのかわかりませんが、マネジメント層に期待する部分が大きくなってきているのは事実です。
飯田:例えば、達成意欲の弱い方を採用してしまっている、もしくは入社後に目標達成意欲を高められるようなマネジメントをやりきれていないといった課題について考えられますか?
山崎:Wizの採用基準では、目標達成できる素地があり、人柄やファン力の部分を重視してきました。よって、ポテンシャルの高い人材は揃っています。あとは、マネジメント層がどうメンバーを成長させることができるか・できないか、その二極化が進んでいる印象もあります。
飯田:人数が多くなると細かくケアしきれないこともあるので、ある程度、自立自走ができる人材を考えつつ、個々の特徴や強みを引き出せるようなマネジメントがポイントになってきそうですね。とはいえ、Wiz社の社員は優秀で勢いある方が多いので、一般的には高次元な悩みだなと思ってしまいます。
採用市場から見えるさまざまな「二極化」
山崎:採用の課題部分を広げてお聞きしたいのですが、採用市場全体は今、どのような状況なのでしょうか?
飯田:コロナ前とは言えませんが、人材企業各社が出している指標売上利益によると、飲食や観光業を除き、近い水準まで戻ってきています。同時に、採用でよく言われるスペシャリスト型やジョブ型という考え方に変化が見られるようになってきました。
山崎:変化ですか。それはオールラウンドプレーヤーが必要となってきているのでは?
飯田:その通りです。IT関連の企業では、今、スペシャリストを採用していくという流れがあります。一方でそもそも専門職の方を探せないといった声や、5年後もその専門分野が残っているかわからないという意見も聞かれます。よって、どんな環境・職種でも最終的に成績を残せる人、オールラウンダー的な人材を求める傾向になってきています。
山崎:なるほど。先程の話に通じますが、DX化でテレワークが進み商談数が倍増。その中で管理する人数も業務数も広がっています。マネジメントの難易度は確実に上がってきていますし、多様なスキルを持って生産性を上げられるかどうかの二極化は顕著に出てきていますね。
飯田:おっしゃる通りで、採用のキーワードは「二極化」です。環境の変化にも対応できて新しいツールを使いこなし、実力を上げている人材とそうでない人に分かれてきています。今後、どんな変化があっても対応できる人材の需要が高まっていくと予想されます。
山崎:まだこれらの変化を採用要件に落とし込めてないていない企業は多いでしょうし、二極化した時に優秀な方々を採用して活かす仕組みつくりができるかどうか…会社間の二極化も今後ますます進んでいくでしょうね。
「ミキワメ」から企業・個人の“幸せ”を提供
飯田:二極化という採用テーマを理解し解決するためには、まず自社がショーケースとなって展開事業をつくることが重要かなと思っています。実は数年前、自社の離職率が3割を超える時期がありました。その人の経歴やスキルは見ていましたが、自社の中でどういう人が活躍できるか、幸せになれるのか、の部分を見ていないことがわかりました。個々の力を活かしきれなかったことは、今も大変反省しています。
山崎:採用における低迷期をご経験されているとは知りませんでした。ではそこに「ミキワメ」を開発・活用してみることにしたわけでしょうか?
飯田:そうです。実際に「ミキワメ」を活用することで離職率が一桁台になり、低迷期の1/4になりました。さらに、会社と従業員の相思相愛度が見え、エンゲージメントが上がっていきました。今後、この貴重な経験をもとに、私たちの成功事例を世の中に示していけたらと思います。
山崎:まさにそうですね。Wizの場合は、これまで自社の人事採用活動だけを行ってきました。次のフェーズでは、受け入れ口を広げ、パートナー企業様や代理店企業様の人事採用活動を「ミキワメ」からサポートし、リーディングマーク社と共に採用事業の経済圏をつくり出していきたいと思っています。
飯田:また、採用市場では収入・業務内容・福利厚生などの情報量は豊富ですが、個々がどんな性格で何を幸せを感じるのか、幸せを感じられる環境はどこなのかという情報が乏しいと思っています。そこをWiz社と一緒に「ミキワメ」を通して明らかにし、よりパーソナルな考えに紐づく情報提供をしていければと考えています。
山崎:雇用体系も、正社員・フリーランス・起業家など変わっていきます。そういう意味では「ミキワメ」は企業も個人も、世の中で働くすべての人の道しるべになると思います。情報が溢れる時代だからこそ、何が幸せなのかを見極めるお手伝いをし、人生の伴走者になるような事業・サービスへと成長させたいですね。
プロフィール
【飯田 悠司】
株式会社リーディングマーク 代表取締役
東京大学経済学部へ入学し、大学3年生の2008年、「世界の人々の自己実現を支援するための仕組みを創る」を目指し、リーディングマークを設立。日本有数の就活・採用プラットフォーム「Recme(レクミ―)」や、適性検査クラウド「ミキワメ」を運営し、就職・採用支援事業で拡大成長を遂げている。
【山崎 俊】
株式会社Wiz 代表取締役社長
早稲田大学に在学中、日本有数のディストリビューターである大手通信商社にてアルバイトを経験。実績を評価され、学生の間に同社に部長職として入社。最年少執行役員となり数々の事業の立ち上げを経験。30歳になるタイミングでWizを設立し、8年目にして従業員者数1,300名超えの規模にまで成長させる。
▼DXサービスは「Wiz cloud」から
https://012cloud.jp/