社員インタビュー

日本初!?不動産 × IT商社が手掛ける“DXカフェ”の全貌

2020年8月24日、観光地としても有名である神奈川県藤沢市の湘南エリアに、DXカフェ『café Ideal(カフェ アイディール)』がオープンしました。このカフェは、湘南を代表する不動産会社である相澤土地株式会社と、ITの総合商社であるWizがタッグを組み手掛けたその名も“DXカフェ”。
DXカフェは一体どのように誕生し、どんな利便性があるのか、また、世間一般的に認知されているカフェと何が違うのか、不動産業とIT企業がタッグを組むことによって生まれるシナジーは何なのかなどを、両社の担当者へ伺ってきました。

DXカフェ『café Ideal』誕生秘話

 

写真左:相澤土地株式会社 相澤様/写真右:株式会社Wiz 山田
  
−DXがコンセプトのカフェ、『café Ideal』の誕生秘話を教えてください。
  
相澤:不動産会社として、「テナントの皆様に喜んでいただけるサービスを展開したい」という想いが根底にあり、それによって、ビルの価値はもちろん地域の価値も上げていきたいと思っていました。そう考えているなかで、2019年10月にテナントインしていただいたWizの山田さんに相談させていただいたのが『café Ideal』誕生のきっかけです。
  
山田:ビジネスマンの“満足度”と不動産会社としての“価値創出”を考え、DXカフェの提案をさせていただきました。食事や気分転換といった本来の飲食店の機能に加え、情報収集やカジュアルな商談・面談、クイックな購買体験など、カフェとしては異色な要素をスタンダードとすることで、湘南で働くビジネスパーソンを多方面から支えながら、ビルや企業、地域の価値創出に貢献できると思ったからです。同時に、ビジネスパーソンや企業様が身近にDXを体感していただける『Wiz Shop』としての役割も担っていますよ。

不動産会社 × IT商社 = カフェ?

  
− 地域の不動産会社と、IT商社が飲食店を手掛けることは、前例が無いと思いますが、どのようなシナジーが生まれるのでしょうか?
  
山田:おそらく日本初だと思います。アパレル会社が飲食店を展開するなど、1+1=2の事例は増えてきてはいますが、今回は不動産会社とIT商社が飲食を生む、言わば1+1=3の取り組みなので、初回のディスカッションから、これ以上のマッチングは無いと感じました。両社の課題を解決しあう形になったというか。
  
相澤:Wizさんのミッションは、ITで企業の課題を解決(DX ※1)することですよね。企業が集まれば集まるほど、Wizさんのソリューションが活きてくる。そこで、地場の不動産会社である弊社がハブとなることで、Wizさんが活きてきますし、そこに集まった企業さんも、DXに触れて、それが課題解決のきっかけになれば、ハブとなったカフェ(弊社)の価値向上にも繋がります。そして、弊社もWizさんと協業しながら不動産の永遠の課題でもあるDXができる。その結果、最初にお話しした「テナントの皆様に喜んでいただけるサービスを展開したい」と言う、本来の目的が達成できるのではと確信しました。
  
山田:利回り改善のための不動産設備投資・販促をするのではなく、不動産の価値を高めるためにカフェという一つの媒体を創る…不動産投資の新しい形ですよね。
  
相澤:そうですね!さらに、WizさんのIT要素をふんだんに取り入れることで、ビジネスマンに特化したデジタルなカフェにアレンジしてもらうことができました。過去に飲食店経営歴もある山田さんからは無限にアイデアが出てくるので、すぐにオペレーションや施策が決まりました。

−見えない所にIT要素がふんだんに取り入れられた店内
  
山田:出しゃばりすぎてすみません(笑)。ただ、今回の日本初となる取り組みが生まれた理由は、「良い意味で飲食にこだわりがないから」かなと思っています。飲食以外もそうかもしれませんが、特に飲食は「ロマンとリアルの塩梅」で決まると思っています。“これを知ってほしい”や、“これを届けたい”というロマンと、“FL(food and labor cost:食材費と人件費を合計したもの)がこんなもんだから、これは妥協しないといけない”というリアル、このバランスで決まるのかなと。特に飲食は利益率が低いので、その軸だけで調整するのってかなり難しいんですよね。しかしそこに他の事業軸が加わることで、シナジーが生まれ、各事業が活性化する可能性を秘めている。その一つの要素として、カフェを選んだという形です。
  
相澤:弊社としても、当ビルで働くビジネスマンの満足度が上がれば、少なからずパフォーマンスもよくなり、会社の実績に繋がる。そうなると、退去率も減りますし、空きが出たとしてもビルの価値が高まれば埋まりやすくなる。結果、不動産収入が安定します。また、都市開発に関わっていく上で、マーケティングデータは貴重なデータとなりますからね。
  
山田:今回のカフェは、『Wiz Shop』としての側面も担っているので、企業が集まる空間を利便性とIT情報で満たし、カフェという自然な形でDXに触れていただき、実際にDXしていく。その結果としてWizメイトが増えていく。これが弊社の想いであり、今回事業を立ち上げさせていただいた経緯です。
  
相澤:Wizメイト、いいですね!
  
山田:全国で増やしていきたいです、Wizメイト!(笑) ただ、まだまだDXやITって、響き的にも世の中では苦手意識がありますよね。
  
相澤:そうかもしれないですね。“DXする=変化する”って、結構なパワーが必要ですもんね。ただ、コロナの影響もあって、その辺も少しずつですが変わってきましたよね。
  
山田:おっしゃるとおりですね。実はコロナ前からこのプロジェクトは動いていたのですが、プラン変更は何もしていません。DXを突き詰めていくと、自然とコロナ対策に繋がる部分が多くて。DXの可能性や重要性は、コロナに再認識させられましたし、企業様のDXに対する抵抗感や考え方も変わってきたなと。
  
※1 DX(Digital Transformation)…企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること
  

『café Ideal』の特徴

  
−実際に、店舗内ではどのような施策が打たれているのでしょうか?
  
山田:完全非接触オーダーにしました。対面のレジでのやり取りもなく、店舗に行かず購入を完結させることもできます。店内注文の場合は、入り口の端末で好きなものをタップし、スマホをかざせば、無人で注文が完結。あとはカウンターで受け取るだけ。店内の滞留を避けることが可能です。
さらに、職場からも注文が可能なんです。“putmenu”というサービスを使い、事務所からQRコードを読み取り注文・決済完結。ランチタイムや訪問前などでも、事前にオフィスから注文しておけば、時間を確認して取りに行くだけなんです。ピンポイントで商品受け取りが出来るので、忙しいビジネスマンからすると助かりますよね。また、店内待機時間が無いので、今の時期気になる“密”を防ぐことにも繋がります。究極はサブスクですね。
  
相澤:そうです。今回は、定額で飲食ができるサブスクを起用しました。これによって、格安かつスマートにお店を利用してもらえるようになっています。
  
山田:このユーザーエクスペリエンス(UX ※2)も重視しました。 できるだけスムーズにすることで、忙しいビジネスマンの日常に溶け込み、リピート率向上とコロナ対策を実現させます。合わせて、飲食店のネックにもなっている“人件費”の大幅な削減も実現しているんですよ。そして、これは僕のわがままなんですが、ラウンジタイムを設けていただきました。通常営業は8:00〜18:00までなのですが、18:00~20:00まではラウンジの利用ができます。他業種がお酒片手に気軽に集まり、情報交換できる時間になっています。
  
相澤:某シェアオフィスみたいですよね!ほかにも、ビジネスマン向けの仕掛けとして、高速Wi-Fiやビジネスシート、プロジェクター、コンセント、充レン(レンタル充電器)、デジタルサイネージなど実用性のある機能も兼ね備えました。夕方はセミナー利用枠としても開放していますので、ぜひ多くの方に活用して欲しいです。そして、もちろん一般の方もご利用いただけますので、お気軽にお越しいただけると嬉しいです!



  
※2 ユーザーエクスペリエンス(英: user experience)…人工物(製品、システム、サービスなど)の利用を通じてユーザーが得る経験。 しばしば「UX」と略される。 「ユーザー経験」「ユーザー体験」などと訳される。
  

不動産×IT商社の未来

  
−今後の展望をお聞かせください。
  
山田:弊社のミッションは日本中をDXしていくことですが、特に地方のDXを加速化させたいと思っています。世間では、コロナの影響でリモートワークが加速化し、雇用やオフィスの必要性を問われていますよね。例えると、フリーランスの採用や低賃料で郊外にオフィスを構えることなどです。この流れを受けて、東京都心に密集していた人や企業が、どんどん地方へ流れてくると考えています。そのうえで私たちのミッションは、情報を流し続けること、そして、『Wiz cloud』というDXソリューションを使って日本全体を弊社がDXしていくこと。それがヒトや企業、行政の活性化につながります。今回のカフェにおいては、飲食店とプラットフォームの側面を持ちながら地域のDXを推進する拠点となるので、DX、CXの中核になるような店舗にしたいですね。今の時期にオープンするのかと驚かれますが、DXが求められる今だからこそ、ITよろずやの価値が発揮されると思うんです。
  
相澤:不動産業界は、良くも悪くもアナログです。人と人とが直接顔を合わせ、コミュニケーションをとることで信用を得る。 ただ、弊社にとっても、地域の老舗企業にとっても、従来のワークスタイルを変革させる時が来ていると感じています。常識が変わり、DXが普遍となった今、何十年も同じスタイルを持ち続けている企業ほど適応に苦戦します。その中でも、「不動産のことなら相澤土地に相談すれば安心」とお客様に思っていただけるよう、この情報革命の時代に、弊社はこれからも進化し、今回の新しい取り組みでもある『café Ideal』とともに、変化していきます。

  

さいごに

  
日本初となるDXカフェ『café Ideal』誕生秘話からカフェの特徴、今後の展望まで幅広くお届けしました。2020年、大きく時代が変革する今、Wiz社としてできることは『Wiz cloud』で日本全体をDXしていくことです。一人でも多くDXの手助けができるよう、今回のカフェを基盤とし、さらに拡大を続けていきたいと思います。DXカフェ『café Ideal』、みなさんぜひ足を運んでみてください。
  

『café Ideal』 店舗詳細

  
店舗名:café Ideal(カフェ アイディール)
所在地:神奈川県藤沢市辻堂神台2-2-1 アイクロス湘南1F
オープン日:2020年8月24日(月)
営業時間:8:00~20:00
  
※一般のお客様もご利用可能です
※セミナー等でご利用をご希望の方は店舗スタッフにご相談ください
  

リリース情報はこちらから

  
◼︎ビジネスを加速させるDXカフェ『café Ideal』が湘南に誕生 〜不動産会社とIT商社が手掛ける“DX×カフェ”で新しい日常を〜
https://prtimes.jp/dxcafeideal/
  
◼︎記事内でご紹介した『Wiz cloud』公式サイトはこちら
https://012cloud.jp/
  
◼︎取材に関するお問い合わせ
株式会社Wiz 広報担当
電話     :03-5940-2803
メールアドレス:public_pr@012grp.co.jp

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