無料Wi-Fiの使い方と注意点について
内閣府が2016年4月8日に発表した3月の消費動向調査によると2015年度におけるスマホ普及率は67%を超え、初めて従来型携帯電話(ガラケー)の普及率を上回りました。
※参照:日本経済新聞(2016/04/08)
このように近年スマホの普及率はますます高まっていますが、スマホ人口の増加により避けられない問題があります。それが、スマホの通信速度制限です。Docomo、au、Softbankなどどのキャリアでも、限られた電波をユーザーで共有して利用しているため、スマホでの通信をしすぎると通信速度の制限を課す仕組みがあります。
そんな現代の問題の解決策としてか、コンビニやカフェなどで無料の公衆無線LANサービスを提供しているお店が多くなってきています。スマホに速度制限がかかってしまった場合以外にも、外出先でノートパソコンをインターネットに繋げたいときにも無料で使える公衆のフリーWi-Fiサービスはありがたい存在ですよね。
そこで、今回は誰でも無料で使えるフリーWiFiと、その注意点についてまとめてみました。
1.コンビニ
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど大手コンビニエンスストアでは対応店舗で無線LANサービスを提供しています。それぞれ「セブンスポット」「LAWSON Free Wi-Fi」「Famima Wi-Fi」といい、利用するには会員登録が必要です。
ネットワーク一覧から指定のWi-Fiのアクセスポイントにつなぎ、インターネットの登録画面でユーザー登録を行うだけなので簡単に接続できます。
ほかにもサークルKサンクスやミニストップでも、携帯キャリアが提供する無料WiFiが使える店舗もあります。
2.カフェ
スターバックスコーヒーやドトールコーヒーなどカフェでもコンビニ同様に無料のWiFiが使用できます。
以前はスターバックスでWiFiを使うには、WiFi用の独自アカウントの取得が必須でしたが、今は独自アカウントを作成しなくてもGoogle、Yahoo Japan、Facebook、twitterのSNSアカウントでWiFiに接続できるようになっています。
ドトールでは、ドトールのWiFi接続用のメールアドレス宛に空メールを送信、受信したメールを端末で確認し、記載されたパスワードでWiFiに接続できます。
送られてくるのはワンタイムパスワードとなっているので、WiFiにつなぐたびにこの一連の作業が必要です。
一つ問題点を挙げるとすれば、WiFi接続前でもメールが使える端末を持っていないといけない点ですね。
3.ケータイキャリア
大手携帯キャリアの3社でも無料のWiFiサービスを提供しており、それぞれ、Docomoの「docomo Wi-Fi」auの「au Wi-Fi SPOT」Softbankの「ソフトバンクWi-Fiスポット」という名称になっています。
Docomoは、2013-14冬春モデル以降のAndroid端末であれば、あらかじめWi-Fi機能をONにしておくことで、フリーWi-Fiに自動接続できます。Auの場合、au IDの取得と専用アプリの利用登録などが必要ですが、これらを済ませておけばWi-Fi機能をONにしておくことで自動接続できます。SoftBankの場合は、事前に端末側での事前設定を済ませておけば、Wi-Fi機能をONにしておくと自動接続されます。
注意点
無料でWiFiを使えることに越したことはありませんが「無料でだれでも使える」からこそ起こるデメリットもあります。ここからは、フリーWi-Fi利用時の注意点についてまとめたいと思います。
1.セキュリティが低い
不特定多数の人で同じ通信回線を共有して利用するためクレジットカード情報や個人情報が盗まれるリスクがあります。ネットショッピングやID/PASSを入力する作業は避けたり、SSIDで利用するようにしましょう。
2.大人数が使っていると使えない
一定の利用者数を超えてしまうとWiFiの許容量が限界を超えてしまうので、その人数以上になると使えません。特にカフェではフリーWi-Fi目的の人が集まりやすく、すぐに回線が切断されてしまうことも多々あります。
3.速度が遅い
以前は公衆Wi-Fiの理解も広まっておらずスマホ利用者自体も少なかったのが、利用者が増え同時接続の人数も多くなったことで回線が混雑し通信速度が低下する傾向にあります。休日のショッピングモールなどでは下り1Mbps~2Mbpsしか出ないことも多いです。
特に、セキュリティに関わる問題は温度が高く相次いで起こっています。
というのも、少し技術的な話になりますが、これまでに紹介してきた無料WiFiでは、Wi-Fiルータと接続機器間の通信を暗号化する技術として主にWEP・WPAという古い暗号化規格が用いられています。古い暗号化規格は第三者から設定を簡単に解読されやすくなってしまっており、このようなセキュリティの低さにより勝手に無線LANを利用される、通信内容を盗聴される、LINEやFaceBookが乗っ取られる、といった深刻な問題が起こりえてしまっているのです。
今年の5月に三重県で行われた伊勢志摩サミットでも、三重県内の宿泊施設で無線LAN(WiFi)経由で宿泊客のパソコンにウイルスが感染する“ワナ”が仕掛けられていたことがニュースになりましたね。
先述のとおり現在コンビニでも無料でWi-Fiが使えるのは、コンビニ側でWi-Fi利用者の閲覧履歴などのデータを取得し消費行動をマーケティングやサービスの改善に活用しているからです。
そう考えると、公衆のフリーWi-Fiを使うのは少し怖いですね・・・。
その一方で、2020年の東京オリンピックに向け外国人の来日者数増加に備えて、現在国を挙げてセキュリティレーンの高いWiFiが必要となっている状況です。
有料でもいいから安全に使えるものはないの?
Wi-Fiをレンタルできるサイトもたくさんあります。
(参考:NETAGE by MOBILE PLANNING)
最安値で、一日400円から利用できます。
※3日で3GB/一か月7GB制限あり
※無制限の場合は一日580円から
法人向けには10%の割引サービスもあるようです。
ですが、法人様が使うのであれば、料金面でも安全面でもさらにオススメなWi-Fiサービスがあります。
それは、弊社Wizでも取り扱っており何度かブログで紹介したNTT東日本が提供する『ギガらくWi-Fi』です。
月額2980円で使えるので、一日あたり約100円。法人様でWi-Fiルータをレンタルをするくらいなら、ギガらくWi-Fiを契約する方が安上がりですし、初期費用や導入コストに関してもレンタルWiFi同様かからないため安心です。
また、ギガらくWi-Fiの場合は
・クラウドがセキュリティを管理している
・SSIDを最大8つまで持つことが可能
・セキュリティは最新の暗号化規格(WPA2-PSK)
というように、先述したセキュリティに関しても万全の対策をとっており、安全性も保持できます。情報化社会と言われる現代だからこそ、情報の取り扱いには注意を払い、自分や自分の周りの人を守っていきましょう。
ここまで、無料のWiFiスポットとその注意点や安全性について紹介してきました。危険性があるとはいえ、フリーWi-Fiは正しく使えば非常に便利なツールです。無料WiFiの良さを活かし、個人情報を悪用されないためにも重要な個人情報やネットショッピング、IDやパスワードによるログイン等は避けた方が安心です。見えない危険から、自分自身を守る意識を習慣づけていくことが大切ですね!