コラム

ロゴマークのブラシュアップ

広報部 山本です。
今回は、ロゴマークのブラシュアップについてです。
パソコンも進化し、様々な既存フォントがあるなか、
誰でも簡単にロゴマークが作れる環境になってきました。
ただロゴマークとして、一流の質感を伴わせるには、
細かい精緻化の作業が必要になってきます。
この精緻化の作業は、パソコンの設定で簡単に調整するのが、
難しく手作業で進めていくしかなく、それ相応の時間を要します。
 
なぜ精緻化が必要なのか?
 
企業のロゴマークや商品ロゴなど長期的に使われるマークの場合、
適切な意味が表現され、最初は新鮮に受け入れられたロゴでも
その新鮮さは早いもので数分で薄れてしまう場合もあります。
 
しかし「造形としての完成度」が高いと、
新鮮さが薄れても優れた造形として
長期的にポジティブに受け入れられ「財産」になりえます。
つまり長期的視野で考えた時、
ロゴの質感を高めるブラッシュアップ作業が重要になってきます。
具体的な例をいくつか上げます。
 

ラインが交差するときに生じる錯視

垂直のラインと斜めのラインが交差した時、錯覚が生じます。
数値的に構成したままでは斜めのラインは左右でズレが生じ、
つながって見えなくなります。
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横と縦のラインに存在する錯視/上下中心点(重心)の錯視

横のラインと縦のラインが並んだ時、太さに錯覚が生じます。
数値的に全く同じ太さにすると、横のラインは太く縦が細く見えてきます。
及び横のラインが3本以上並んだ時、真中のラインがやや強く見えてくる時があり
調整が必要です。
文字の場合、一番下のラインは一般的にやや太くします。
また上下の中心点(重心)を数値的に求めると、やや下に位置します。
若干ですが上に位置するよう修正が必要です。
 
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このように、ケースバイケースで精緻化を行うことで、
ロゴに質感が伴っていきます。
基本的な調整項目としては、
最低でもこの4つのを調整する必要がでてきます。
●錯視の調整。
●文字間のアキの調整。
●ウェイトの調整。
●文字の重心と、フトコロの調整。
試しに、これらを意識して、
アルファベットと数字一式を自分なりに創ってみると
飛躍的にロゴへの理解が深まるので、
是非試してみてください。

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