コラム

【徹底検証】NTTのUTMサービスってなにが便利なの?6つのポイントから「おまかせサイバーみまもり」を検証してみた

ネットワーク利用の上で脅威である不正アクセスやマルウェア(※)からPCを護る為、NTTで2017年6月にリリースされたUTMサービス「おまかせサイバーみまもり」。年々高まるサイバー攻撃対策のニーズに応え、初心者でも簡単に導入が可能な仕様になっているため導入数が増加しています。しかし、自社に合っているか、どれくらい良いものなのかわかりづらいですよね。そこで今回は、UTMの6つのポイントから見た「おまかせサイバーみまもり」について調べてみました。
※悪意のあるソフトウェア。ウイルスもマルウェアの一つに含まれる。

「おまかせサイバーみまもり」について

おまかせサイバーみまもりとは、NTT東日本が提供するUTMサービスです。NTTが運用を代行してくれるので、セキュリティの知識に自信がなくても安心して導入ができます。サイバー攻撃からPCを護るUTM機能の他に、毎日、異常が無いかを常に監視し、有事の際には復旧支援対応をしてくれます。

2020年東京五輪に向け、サイバー攻撃対策の需要が上昇

不正アクセスによって、コインチェック株式会社が有する580億円もの仮想通貨「NEM」が流出した事件が報道されました。ネットワークと繋がっている以上、私たちの周りには不正アクセスの脅威が常に形を変えて存在しています。国内では、2020年に開催される東京オリンピックでの混乱防止に向けた万全なセキュリティ体制を整えるため、サイバー攻撃対策の需要が高まっています。IDCジャパンの調査によると、IoTセキュリティ市場は年々成長を続けており、2016年~2021年の年間平均成長率は19.3%、2021年には1,250億円にまで拡大するだろうと予想されています。

UTMで見るべき6つのチェックポイント

企業規模や使いかたによって、会社に合うUTMサービスは様々です。そこで、どの部分に注目してUTMの比較・選択をすればいいのか、6つのポイントに分けてみましたので見ていきましょう。

1.セキュリティ機能の比較

全てのUTMに全てのセキュリティ機能が集約されているわけではありません。反対に不必要な機能が入っていないかなども含め、あらかじめ確認しましょう。

≪代表的なセキュリティ機能の種類≫
■ファイアウォール
広く知られ多く導入されているセキュリティサービスです。通常のアクセスと悪意があるアクセスを振り分ける門番の役割を果たしています。
■アンチウイルス
その名の通り、有害なウイルスを検出・除去するためのセキュリティ機能です。ほとんどのPCに搭載されている最もポピュラーなセキュリティ機能といっても過言ではありません。アンチウイルスソフトでは「McAfee」が有名ですね。
■アンチスパイウェア
アンチウイルス同様、スパイウェアの感染を防止する機能です。
■VPN
VPNとは、「Virtual Private Network」の略です。プライベートネットワークを拡張する技術、およびネットワークをことを指します。VPNを利用することで、インターネットなどの公衆網を利用する場合でも、離れた拠点同士を各プライベートネットワーク(社内ネットワーク)間が専用線で接続されているようなセキュリティを実装させられるので、安全な通信が可能になります。
■IPS/IDS
IPSは「Instruction Prevention System」、IDSとは「Instruction Detction System」の略で、不正侵入を検知するサービスです。そのまま「侵入検知システム」と呼ばれています。不正侵入を検出したら、管理者に伝えてくれます。
■URLフィルタリング
有害なサイトの閲覧を遮断するサービスです。アダルト・ギャンブル・犯罪など、職務上または教育上、不適切と判断される内容のインターネット上のWebサイトやフィッシングサイトを、URLに基づいてアクセスできないように遮断します。
■アンチスパム
スパムとは「スパムメール(迷惑メール)」のことです。スパムには、有害なサイトへの誘導やフィッシングで個人情報を抜き取られる危険性があります。アンチスパムは、無差別に送られてくるスパムメールからPCを護ります。
■アプリケーション制御
ファイル交換ソフトなど、情報セキュリティの脅威となる可能性のあるアプリケーションの通信を自動的に制御します。

2.最大ユーザー数

UTMは、利用できる最大ユーザー数が決まっています。接続できるユーザー数は、UTMやその機能によって、快適な動作を妨げないように推奨されている数があります。

3.同時セッション数

セッションとは、ユーザーがログイン~ログアウトまでの通信期間のことです。同時にセッションできるキャパシティが大きければ大きい程、不具合なく動作します。

4.サポート

UTMによってサポートは様々。月にどれくらい不正アクセスを防いでいるかをレポートしてくれるモニタリングサービスや、感染してしまった場合のウイルス駆除や復旧支援、遠隔サポート、非常時の訪問サポートなど、有事にすぐに対応してくれるサポートがあるかどうかもUTM選びの大きなポイントですね。

5.金銭的コスト

搭載されているセキュリティ機能の数・種類で大きく月額費用が分かれます。一般的に月額20,000円前後のUTMが多いですが、プランによっては250,000円前後のUTMもあります。セキュリティ機能と企業規模などをよく見極めましょう。

6.運用方法

運用するにあたって、すこし専門的な知識を用いて設定するUTMもあります。そのため、運用サポートはあるのか、運用は簡単なのか、セキュリティの知識がある人であれば、さらに高度な設定が可能なのか、という点もずっと利用していくことを考えるとチェックしていきたいポイントです。
この6つのポイントを見ながら、運用の簡単さ、費用面、動作スピード、サポートの安心面など、重視する優先順位を決めてUTMサービスを選んでいきましょう。

おまかせサイバーみまもりが選ばれるポイント


出典:https://business.ntt-east.co.jp/service/cybermimamori/
以上のポイントをみた上で、おまかせサイバーみまもりを検証してみました。
■通知機能つき
不正アクセスブロック、不正侵入対策、メールセキュリティ対策、URL指定によるアクセス制御、アプリケーション利用制限の機能があり、脅威から社内ネットワークを護ります。さらに不正通信検知時は電話・メールで通知してくれます。
■UTMの中でも低コスト!
おまかせサイバーみまもりは、月額10,000円で運用が可能です。
■運用を代行してくれる!
UTMが敬遠されている理由のひとつが、”運用方法が分からないから”。そういった専門的な知識がない企業でも導入しやすいように、おまかせサイバーみまもりでは、NTT東日本がUTMの運用を全て代行してくれます。
■モニタリングレポートで現状を把握できる
おまかせサイバーみまもりの安心ポイントは、NTT東日本が常に代行して運用し、月一でモニタリングレポートを送ってくれるところです。普段は見えない不正アクセスの影を見える化することにより、会社が一か月の間にどんな悪質なマルウェアからアプローチされているのか、状況を認識することができます。感染しても気づきにくいのがPCウイルス感染の恐ろしいところですが、目に見えないのでついつい危機感が薄れてしまいがち。モニタリングレポートで現在の状況を掴み、セキュリティ意識を高める点でも嬉しいサービスですよね。
■万が一感染してしまった場合のサポートが充実
万が一感染してしまった場合は、遠隔操作でのサポートで駆除と復旧の支援をしてくれます。遠隔が困難な場合は訪問してくれるケースもあるので心強いですね。

UTMを導入する前に注意してほしいこと3つ


■動作が遅くなる場合がある
UTMは、ネットワーク上でやりとりされる全てをデータや情報を監視するため、導入後に動作が重くなる場合があります。しかし、通信速度はハードウェアの設定で改善することができます。
■UTMは100%感染を防げるものではない
日々数百~数千もの新種のマルウェアが発生しているといわれており、それらを利用したサイバー攻撃の進化スピードも速いため、UTMで対応できない未知のウイルスに遭う可能性も否定できません。自動更新で常に最新のセキュリティ環境を保つことができますが、あくまで「感染リスクをできる限り下げている」に留まります。100%の安全保障にはなりませんので、セキュリティ意識を高く持つことが大切です。
■自社にあっているか
中小企業、大企業、扱うデータやPC数、拡大規模などが企業によって違いがあるように、企業に合うUTMサービスも様々です。PC数が少ない、インターネットをあまり使用しない店舗でも、ネットワークに繋がっている時点でいつでも感染のリスクがあります。そのため、今の状況で十分なセキュリティはできているのか、もし感染した場合のサポートはあるかなどを考えた上でセキュリティツールを選択していきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。6つのポイントでおまかせサイバーみまもりの特徴を見てきましたが、とくに、運用や緊急時のサポートが充実していることがわかりましたね!初めてUTMを導入される企業でも、NTT東日本に全て運用を代行してもらえるので、初心者でも安心なUTMサービスになっています♪UTM機能に加え、24時間運用代行、有事の際の復旧支援サービスで月額10,000円で運用できるので、コストパフォーマンス的にも非常に優れモノ!他のUTMと比較しても、断然低コストで利用できるのが嬉しいですね!
世界中が被害にあったランサムウェア「WannaCry」に代わる新しいマルウェアはいつ誕生していてもおかしくありません。感染してからの導入では被害が拡大する一方です。未だにサイバー攻撃の対策をしていない方は、お早めにサイバー攻撃への対策をご検討ください。脅威から包括的にPCを護るツールとしてUTMは非常に有効です。必要性は感じていたもののコスト面等の理由で今までUTMを敬遠していた企業は、是非この機会におまかせサイバーみまもりでセキュリティを強化させていきましょう!
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