コラム

IoTとはなに?IoTの基本と、注目のIoT製品15選

皆さん「IoT」をご存知でしょうか?IoTを知らない、という方も、実は生活の中で利用していたという方もいらっしゃるかもしれません。今回は、IoTっていったい何?という方の為に、IoTの基本と、IoTの製品をご紹介したいと思います。

IoTとは?

IoTの読み方と意味

IoTの読み方は、そのまま「アイオーティ」と読みます。“Internet of Things”の略で、「モノのインターネット」とも言われています。私たちにとって一番身近なIoTは何でしょうか?それは、「スマートフォン」です。電話とインターネットが繋がり、ここ数十年で私たちの生活は一変しました。現在では、「モノのインターネット」というと、パソコンやスマホなどのいわゆる通信機器だけでなく、あらゆる「モノ」をインターネットに接続しようというものです。テレビやオーディオ機器、デジタルカメラなど、すでにモノのインターネット化は始まっています。


IoTが普及した背景

1980年代からすでに、「ユビキタス」などのIoTの起源となる概念は存在していました。「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」ネットワークにつながる「ユビキタスネットワーク社会」が構想され、パソコンやスマホ、タブレットが急速に普及しました。更に、今ではあらゆる「モノ」へのインターネット接続がIoTと呼ばれており、これが実現できるようになった背景にはセンサーなどのハードウエアの低価格化があると考えられます。例えば、通信機器やセンサーは、十分な機能を持ち小型で安価に実現できるようになってきています。

出典:Business Intelligence「THE INTERNET OF EVERYTHING: 2015」
更に、一般家庭にもWiFiなどワイヤレスネットワークが普及したことも大きな要因です。今後は、パソコンなどの通信機器に留まらず、あらゆるものがインターネットに繋がる時代が来るだろうと予想されています。


IoTの実現により期待される経済的効果

モノがインターネットに繋がることにより、情報のやり取りがスムーズになり、モノのデータ化やそれに基づく自動化等が進展し、生産性の向上など今までにない新たな付加価値を生みだすことが期待できます。IDC は、2014年に約6,500億ドルだった世界のIoT市場規模が、2020年に1.7兆ドルになると予測しており、これから時代はIoTの世界へ大きく動いていくと予想されます。


IoTでできることは?

IoTの仕組みの基本として5つあります。
①モノとインターネットを繋ぐ
②インターネットを通じてモノを遠隔操作
③センサーによりモノから情報収集
④インターネットを通じデータを蓄積
⑤蓄積されたデータをもとに分析結果がヒトへ
モノがインターネットと繋がることで遠隔操作できるだけでなく、データが蓄積できたり、データをもとに分析ができたり、最終的に情報がヒトに戻ってくるということもIoTの大きなメリットとなっています。

IoT事例:注目のIoT製品15選

離れたモノを遠隔操作できるIoT製品
モノとインターネットを繋ぎ、離れたモノを遠隔操作することができます。
1)スマートロック
鍵をインターネットに接続し、スマホと連動することで、近づくだけで鍵をロック&解除することができます。

出典:https://akerun.com/smartlock/

2)ラジコンロボット[BB-8]
おもちゃとスマホをBluetoothでつなぎ、スマホでおもちゃを遠隔操作することができます。

出典:https://www.amazon.co.jp/

3)WiFi接続LED[Philips Hue(ヒュー)]
WiFiに繋ぐことができるLEDで、スマホでON・OFFなどの操作ができます。


離れたモノの状態を知るIoT製品
モノとインターネットを繋ぎ、センサーによってモノの位置や状態を知ることができます。
4)バスのリアルタイム運行状況
バスなど交通機関のIoT化も進んでいます。バスとインターネットが繋がることにより、「バスが何分後に来るか」というリアルタイム情報をすることができます。
西日本バス:http://www.ntbloc.com/blsys/loca

5)スマートメガネ JINS MEME
眼から得られる膨大なデータをもとに日々の変化を確認できます。また、アプリと連携しさまざまなシーンに特化した計測ができます。

出典:https://jins-meme.com/ja/products/es/

IoTによりケーブルレスになった製品
モノとインターネットが繋がることでケーブルでの接続が不要になります。
6)wifi接続カメラ
カメラをインターネットに接続することで、ケーブル接続することなくデータの送信が可能です。

出典:SONYデジタルスチルカメラ[DSC-HX60V]

7)ワイヤレスイヤホン
ステレオ機器とイヤホンをBluetoothで接続し、ワイヤレスに。

出典:https://goo.gl/8StNpb

8)ワイヤレススピーカー
iPhoneを始めとするwifiやBluetooth対応のスマホやタブレットなどで、スピーカーを操作できます。

出典:https://www.amazon.co.jp/

健康管理ができるIoT製品
健康を管理するモノをネットに繋ぎ、データをクラウド上に蓄積できます。また、「ウェアラブル端末」と呼ばれる、身に付けることができるコンピュータ端末によって、健康状態の情報(脈拍、活動量など)を取得し、クラウド上に蓄積したり、異常があれば、担当医に知らせる機能があるなど医療分野でも活躍しています。
9)スマート体重計
体重計をインターネットに接続することで、体重を測るだけで体重を自動で記録、パソコンやスマホで管理ができるようになります。

出典:https://www.amazon.co.jp/

10)歯ブラシのIoT G·U·M PLAY
普段使っている自分のハブラシに、ハブラシの動きを認識するアタッチメントを装着し、アプリ連携することで自分の歯磨き習慣を見直すことができます。

出典:http://jp.sunstar.com/company/press/2016/0411.html

11)ヘルスケア、医療IoTサービス
ウェアラブル端末を利用して健康状態を管理、家庭と病院と対象者を繋ぎ、生活やケアの改善をすることができるソリューション。

出典:http://www.softbank.jp/biz/iot/servicescase/healthcare/

IoTにより自動管理できる製品


温度・湿度・気圧・騒音などをセンサーにより環境をモニタリングし自動管理
12)スマートエアコン
部屋の室温や湿度を感知して、最適温度を保つよう人工知能により自動で管理することができます。また、スマホと連動し遠隔地から温度を知り調整することも可能です。

出典:パナソニックエアコン[Eolia]

その他話題のIoT商品
13)Amazon Dash Button
一度設定すると、ボタンを押すだけで好きな商品が届きます。

参照:[Amazon dash button]

14)スマートリモコン
TVやエアコンなどの家電とお持ちのスマホをWi-Fi経由でつなぎ、「スマホでテレビやエアコンを操作できるようになる」というガジェット。

出典:https://www.makuake.com/project/eremote-mini/

15)Amazon Go
Amazonが「just walk out(ただ歩き去るだけ)Technology」を開発し実現した、レジのないコンビニ。

出典:https://www.weforum.org/

さいごに

wifiやBluetoothが繋がるIoT製品は非常に増えてきました。スマートハウスや、IoT幼稚園など、場所全体をインターネットに繋ぐようなサービスもでてきています。今後は、益々IoT化が進み、ほとんど全てのモノとインターネットが繋がる、という時代が来るかもしれませんね。その際、インターネット環境やWiFi環境が必須です。この時代の波に乗り遅れないよう、しっかり準備しておきましょう。
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